大雪山国立公園の南東山麓、忠別岳から流れ出る忠別川の上流にあるのが、100年以上の歴史をもつ天人峡です。約3万年前に起きた巨大噴火の影響が元となり、その後長い年月をかけて形成された柱状節理が天人峡のシンボルになっています。柱状節理に囲まれる中心に忠別川が流れる風光明媚な景色を生み出しています。特徴的な岩には名前が付けられ、巨大な一枚岩から清水が流れる様子がまるで泣いているようにも見える「涙岩」や、柱状節理が7本等間隔で並んだ様子が美しい「七福岩」などがあります。これらは10月初旬の紅葉時期になると岩場の隙間から映える赤や黄に染まった紅葉と雄々しい岩場がコントラストが見応えある景観を生み出し、多くのカメラマンがこの様子を収めようと訪れる場所です。
(上の写真)大正7年に文人である大町桂月氏により、景観の素晴らしさと水の流れが天女の羽衣を思わせることから、「羽衣の滝」と命名されたと言われています。紅葉の時期になると周囲が赤や黄に色づき、滝と紅葉が一度に楽しめることから、多くの観光客でにぎわいます。
【アクセス】 車で約45分 天人峡温泉へのバスなどの交通機関はありません。
主な宿泊施設
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